2018年02月10日

微妙なサイズ違い

 多パレの5軸にワークが満載で休日なのに機械の方は頑張って稼働中。自分は子供とひつじのショーン見ながら、たまに飛んでくる定期メールで順調に進んでいる事を確認。

 40枚あるパレットに今日は8種類のワークがセットしてありますが、中には微妙にサイズの違う類似部品とかもあって、取り付ける材料を間違えるとまずい物もあります。

 そういう時の対処方法としては、一層のこと全部同じ材料サイズに揃えてしまうというのもありかと思います。複合旋盤の方では段取り替えを削減する為にちょっとしたサイズ違いは大きい方に合わせてしまったりしています。

 うちの場合、多パレの5軸機は基本的に材料の自動計測をしてから加工に入るようにしているので、その段階で材料サイズの間違いはエラーとして処理出来ますが、エラーにして払い出すのだと加工が進まないのでもったいないですよね。まぁでもまずは安全第一。

 で、どうせなら材料のサイズに合わせて加工プログラムを選択するようにすれば、材料の手配数を間違わなければ必要な方が必要な数だけ作れて、加工プログラムの登録も1つで済むので便利かも、と思って実践してみました。まぜこぜで材料付けても正しい方を加工してくれるのでちょっと楽しい。

 そもそもMAMのパレット管理画面はちょっと操作性が悪くて、加工プログラムの登録変更は若干面倒なんですよね。

 微妙なサイズ違いって人間には分かりづらいですが、数値で判定する機械に任せると間違いが防げるので、こういうやり方もありかも〜と思った次第。

 他には材料もプログラムも1本にしておいて、マクロ変数で作る数を管理するとかも考えられますね。一応機械の純正機能としてMコードカウンタもありますし。


posted by antec at 09:58 | Comment(0) | 検査・測定 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月10日

目標0.001から

 先日若干体調不良で休んでたらリピート品の依頼が入ってた。平研の仕事なんだけど、やる度にだんだんと平行度の要求が厳しくなって行って辛い。

 まぁそれでも何とか頑張ろっかなという気になって、治具をまたちょっと改良したりして加工して検査に持っていったら、今回また図面が変わってるねと。

 いつもの奴なので図面よく見ないで加工してたけど、確かに平行度の指示が前回0.001(目標)だったのが、今回0.002(目標)にちょっと緩めてくれてた。ありがとう〜。


 2つ加工して1個は良かったけどもう1個が0.0024。まぁ目標値だから許してくれんじゃない?と同僚は慰めてくれたけど、納期までまだ日があるのでもっかいチャレンジしてダメだったら許しを請う事にしますと言ってやり直したら何とか0.001くらいの数値が出た。

 出たと言ってもこのレベルだと多分それなりの光学的な測定機を使わないと正しく測れていないと思う。

 取引先にレンズのメーカーがあるのでそこへ持ち込めばÅまで測れるらしいけど、逆に高精度過ぎて0.001くらいの出来だと測定レンジから外れてしまいそう。

 そもそも平行度というよりも平面度自体がそれくらいしか出ていないと思う。つまり主軸の振動からくるうねり0.001くらいあると思うの。だいぶ機械草臥れてるし。

 あとはラップすればもうちょい良くなりそうだけど、生憎そういう技術は持ち合わせていない。

 今後どうなるのかなぁ?(意訳:そろそろ限界ですアピール)

 世の中にはもっと良い腕と機械を持った研削屋さんがいっぱい在ると思うんだけどな。

タグ:平面研削

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2016年03月26日

R精度

 2012年に書いたこんな形状の部品。こういう図面が来た時、普通ならまず図面指示がおかしくないか確認する所ですが、レンズ屋さんからの依頼品なので本当にこういう曲率精度が必要らしく大変。詳しいことは知りませんが所謂シリンドリカルレンズを磨くための治具の様です。

 今回の物はR330±0.03、サイズは35×130×520(厳密にはちょっと違いますが)と全長はこれまでで最大。V33のX軸ストロークは600なのでそろそろヤバイ感じ。

 大きさも然ることながら、R330で幅130ってのはなかなかしんどいです。円弧の角度範囲は約22度しかありません。

 この範囲でR精度を公差内に入れようと思うと、頂点を基準にして両端で約±0.55μmという計算になりますが...そんな精度に入る物なのかな?

 とりあえずZ0.1上げて1発目...+0.05〜+0.08。

 モデルのRを-0.05して2回目...-0.13〜-0.18...あれ?

 Rを再び基準値に戻し、条件の方を見直して3回目...+0.07〜+0.09...行ったり来たり。

 Rを基準値-0.015にして4回目...-0.0009〜+0.0234...Σ(゚Д゚;入った

 CMMによる測定なので本当に出ているのか信じがたい所がありますが、こういう時だけは素直に測定値を信じましょう(ી(΄◞ิ౪◟ิ‵)ʃ)

 形状精度を見てみると円筒度が4.3μmでした。長手方向に反りが2μm程あり、各断面の真円度は2μmくらい。これをグラフにしてみると工具に付いていたR精度検査表の形状とほぼ同じ傾向でしたので、やはり工具のR精度が転写されていると見て良さそうです。

 因みに使用した工具はユニオンツールSuper EXCELLENT BALL。R精度±0.002〜0.003の高精度ボールエンドミルは国内大手各社から出ていますが、ユニオンのが他社と違うのはRの基準値。

特徴

超高精度タイプのロングネックボールエンドミル。

R公差φD/2±0.003(φDは先端から1.25×呼びRの位置の突出刃の回転径)

1本ずつにR精度検査表を添付。

外径公差:0/-0.01

超硬エンドミル総合カタログ vol.16 F-39 より

 つまり呼び径ではなく実工具径が基準なのです。

 まぁ個人的な好みの問題ですが、何となく実工具径とRが同じ方が気持ち良いからという、ただそれだけの理由なんですが。実際に使うのは工具の先端の方だけなのでほぼ意味は有りません。

 これ以上の形状精度は工具のR精度を転写しないようにする必要がありそうですが、立MCではちょっと工夫が必要ですね。5軸なら原理的には切刃上の1点のみを使用する事も可能ですが、機械精度がそこまでついてきてくれるのかちょっと心配になってきます。

 ただし5軸でやると仕上げ加工時間が大幅に短縮出来るのでそこは魅力的。うちの様な温度管理がきちんと出来ていない工場では尚更。


 今回仕上げ加工を3回する計算で見積出してたのでちょっと合わない気がするけどまぁ良いや。今朝からちょっと熱っぽいので、明日はゆっくり休もう。


posted by antec at 19:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 検査・測定 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月20日

石定盤

 現場用に1つ小型の石定盤が置いてあります。自分は普段あまり使う事が無いのですが、前々から汚れが気になってたのでちょっと手入れしようかなと思い立ちました。休日出勤で暇だったので。

DirtyGraniteSurfacePlate.jpg

 こりゃかなり重症ですね(汁

 普段は軽くアルコール(IPA)で拭きとってお終いなんですが、ここまで汚れてるとそういう訳にも行きません。なのでこいつ↓を使いました。

GraniteSurfacePlate-Cleaner.jpg
JFA CLEAN

 石定盤専用のクリーナーです。こいつを適当に掛けてウェスで拭き取ると結構簡単に綺麗になります。きちんと乾くまで拭き取らなくても放っておけば自然乾燥するので後始末も楽ちんです。

 まぁこんなの使わなくても普通の中性洗剤で十分ですよとメーカーの方は仰っていましたけど、石定盤も安いものじゃないのでちゃんとした物使った方が安心ですね。

 尤も何を使うかよりも日々の手入れをちゃんとする方が先決ですが!


 割りと大事な事ですし案外知らない人が時々居るので一応書いておきますが、鋳物の擦り合わせ定盤などと違って石定盤は油厳禁です。表面に油分がつくと滑りが悪くなって使いづらいのと、埃がくっついて摩耗の原因になるからです。あと膨潤して精度が狂います。

 一方擦り合わせ定盤(鋳物)は油膜で滑らすのと錆止めを兼ねてこまめに油をさしてあげないと行けません。

 その他にも色々と石定盤は鋳物定盤と扱い方が異なるので気をつけましょうね。


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2012年12月22日

データムはどれ

 図面の書き方というのは必ずしも最新のJISに従わなければならないわけではないけど、それでも何故JISが度々改正されているのかその背景を考えると、やはりそれなりに従う必要性もあるのではないだろうか。

 まぁ僕も大して理解してないですけどね。

 それでもやっぱり、幾ら何でもこういうのはそろそろやめてもらいたい。

IncorrectDatum.png
<図1> 中心線にデータム記号

 まぁ気持ちは何となく分からなくもない。だけどこれでは、このデータムがどの中心の事なのか定かでない。

 実際の使用方法から考えれば、本来データムにすべきはφ20H7であるはず。だがこの図ではφ20H7にデータムAに対して全振れ0.01の指示があるので、このデータムAはφ20H7の中心ではない可能性が高い。

 もしこれがφ20H7の中心の事を指しているならば、その場合には全振れではなく円筒度で指示すべきだろう(*1)。その方が意味が伝わりやすい。

 ではφ88の中心なのか...

 自社の図面ではないのでこれ以上は載せられないけど、同じ中心を採る形状が他にも沢山あって、この図面を書いた人がいったいどれの中心のつもりで指示したのか明確に読み取る事は出来ない。

 そういう曖昧さを残しておくと加工するのにも検査するのにも困るから、随分前のJIS改正でデータム記号を(テーパを除く)中心線に指示する事が許されなくなったのではないのか。


 昔からそうやって書いて来た設計者が未だにそのままのやり方でやってるのは半ば諦めもつくのだが、その下の若い設計者までこういう悪習に染めるのだけは可哀相なので勘弁してあげて欲しい。


注記

*1 尤もこの様な厚みの無いものだと円筒度で評価する価値はあまりないので真円度で十分だとは思うけど。

タグ:測定 CAD 図面

posted by antec at 16:19 | Comment(2) | TrackBack(0) | 検査・測定 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする