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2015年07月17日

量産型溝入れ番長

 また新たにステンレス(SUS304)の加工依頼が来た。今度はφ1,2,3とかの小径エンドミルが必要になったけど手持ちでこれといった物が無かったので新たに購入する事にしました。

 前回調子が良かった京セラの4TFKが発売されてましたのでそれにしようかと思いましたがφ3より下が無かったので、気になっていた三菱のスマートミラクルにも手を出してみる事にしました。

 とりあえず一番懸念しているのがφ3のエンドミルでの幅3.1x深さ3.4と幅3.8x深さ3.6の溝加工。ここさえ高能率に加工出来ればあとは何とかなりそう。

 幸いφ3は4TFKにも標準品があるので両方買って試してみる事にしました。数もあるのでどのみち1本じゃ持たないだろうし。

 あれ首下長いままだったら買わないんじゃなかったのか?と言われそうですけど嘘付きました。ごめんなさい。

VQMHZV+4TFK.jpg
<図1> 左:VQ-MHZV D0300 右:4TFK-030-045

 短くて済むときは出来るだけ短くをモットーにしているので、勿論4TFKはショートの刃長4.5mmの物を買いました。VQの刃長は6mmです。正直4TFKの方は首下長5.4というのがちょっと気になっていたのですがこうして並べてみるとそんなでも無かったかも。また機会があったら刃長6mm同士で並べて見たいところ。

 VQの方は謳い文句通りピカピカで肌触りもスベスベしてて大変僕好みです。流石に高いだけありますね。

 参考にするため加工条件をカタログで確認してみたらVQの方は汎用条件 S6400, F190, ap3、高能率条件 S11000, F500, ap3 となっていました。一方4TFKの方は S5500, F120, ap≦0.5Dc ...ん?...何か送りがおかしくないですか?

 4枚刃なので刃当たり送りにしてみると約0.0055mm/刃。いくらなんでもこれはちょっと遅過ぎじゃないのかなー。プリハードン鋼辺りの条件と比べて見てもちょっと変だし、4MFKの標準条件は S6800, F390(fz0.0143), ap≦0.5Dc となっている事等からしても誤記の可能性大。

 ap≦0.5Dcと言うのもちょっと控え目な気がしなくもないですが、かと言って三菱の高能率条件はそれはそれでちょっと今の僕には刺激が強過ぎます。

 さてどうしたものかと思ったけど此処は検証も兼ねて4TFKの方を俺様条件で使ってみてから考える事にしました。

 加工条件は S6370, F420(fz0.0165), ap1.8x2 で深さ2回に分けて溝入れたあと、F560(fz0.022)に上げて幅を広げる感じ。

 やってみると特に問題は無い様子。深さ1発にしてみたい気もするけどとりあえずこれでどれくらい行けるのか様子を見たいので暫くこの条件で加工してみるつもりです。実はワークのクランプにもちょっと難有りだし。

 さてどれくらい行けるかな〜?


 あと細かい事だけど個人的には京セラのエンドミルケースはもうちょっとコンパクトにならないかな〜と密かに思っている。この辺りは好みが分かれそうな部分ではあるけれど。

追記 2015.07.18

 何個か加工してみたけど行けそうなので深さ3.6を一発加工に変更。ちょっと怖いので若干送りを落として S6370(V60), F380(fz0.0149), ap3.6(1.2Dc), ae3.0(1.0Dc)。これでまた暫く様子見。

 あと深さを何回かに分けて加工する時はピッチを均等にしない方が良い。境界損傷を軽減させる為に。

追記 2015.07.19

 4TFKが寿命を全うされたのでVQ-MHZVに交換。3枚刃を選んでしまったので送り速度で見劣りしてしまう。高能率条件に期待を寄せて切削速度を上げてみるも、やはりクランプ状態が悪くビビリが出てしまう。結局能率は多少落ちてしまうが S6900(V65) F300(fz0.0145) に落ち着く。

 4TFKの時にはそこまで気にならなかったけど、深さが浅いと此方の方が切削音が怪しい。ACP的な影響だろうか。3枚刃にするのか4枚刃にするのかも、可能であればワーク形状に合わせてよく考えて選ぶべきだったと今更ながらに感じた。

posted by antec at 21:38 | Comment(1) | TrackBack(0) | 工具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
狭い溝加工だとトロコイド等の方法が有効でない(工具寿命は伸ばせるけど加工能率を上げ辛い)ので、加工方法はあまり工夫の余地もなく(と言いつつ細い所で色々気を使って居ますが)、至って一般的な2D加工になりがち。こんな時はほぼ工具選定の段階で決まってしまう。

でまぁ工具としては4TFKはとても良いのだけど肝心な条件表があまり当てにならないのがとても残念だ。

その点三菱の方は(1回使ったきりじゃ結論出せないけど)結構良い線行っていると思う。

ところで条件表と言うと
http://www.sandvik.coromant.com/SiteCollectionDocuments/downloads/jp/brochures/CM-085J_CoroMill%20Plura%20HD.pdf
これもどうなんだろう?

一見細かく書いてあってとても丁寧な感じに見えるけど、よく見るとG欄(二相ステンレスやニッケル基、チタン合金)のfzがφ6以下全部同じだったりする。
あと全体的には小径の送りが少し高めに思う。
まぁ工具折れなきゃ送れるだけ送った方が荒加工としては良いんだけど、本当に大丈夫なのだろうか。
Posted by antec at 2015年07月20日 12:22
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