2017年09月27日

京セラSGSの47ML

 先々週くらいだったか、京セラの方が新しい工具のチラシを持って来られました。

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京セラ 47Mシリーズ

 京セラとSGSが仲良くなってソリッドな回転工具のラインナップが増えたのはもうご存知かと思います。その数あるラインナップの中からなぜこの47Mシリーズのペラをチョイスして持って来られたのかは謎です。

 TiB2コーティングは国内では珍しいでしょ?というお話でしたが、自分的には既にSGSの43Mシリーズを使っているので正直言ってそこはあまり琴線に触れませんでした。

 しかしこの47Mシリーズですが、サイズのラインナップがとても微妙です。スクエアエンドミルはφ12、φ16、φ20の3種類のみで、しかも全部首下80mmのロングネックです。特にφ12x80なんて一体誰が使うんでしょうか?

 しかもカタログの標準条件がまた結構なはっちぇけぶり。(各自でご確認下さい)

 是非使ってみて感想を聞かせて下さいとの事だったので、本当にこの標準条件通りでやって良いんなら試してみても良いよと冗談交じりに答えました。


 翌週くらいになって社内の開発品のポンチ絵が出てきたら、何だかとっても深い所に狭い溝があるじゃないですか。色々考えてみたけどφ12以下のエンドミルで焼き嵌め使って突き出し80以上は要りそう。...まてよ?どっかで見たぞそんな工具。

 という訳で早速工具屋さんにTELしてその例のアレを取り寄せてもらいました。

47ML120-160.jpg
47ML120-160

 正直言ってガッツリ削るっていう感じには見えないですよね。ホルダがもっとゴツい感じのなら良いんだけどこのホルダじゃ無理効かなそうなのでMastercamの最適荒取りを信頼して高速肩削り条件にしました。条件表の下にひっそりと

※突き出し量を長くして使用する場合は切込みapと送りを上記表の50%程度にしてください

 なる注意書きが有ったのでそれを考慮して、S8100, F2330, ap12.0, ae1.2 からスタート。いざ加工してみるとちょっと音があんまり気持ち良くない。で、主軸のオーバーライドを上げ下げしてみると回転上げた方が良さげ。なので条件を S15000(max), F6500, ap13.5, ae1.0 に変更。すると頗る快音。ぜんぜんビビらないし、すげ〜調子良いじゃん。

 これはもしかして中々の掘り出し物では?

 仕上げの方もまぁそんな感じでやって程良く仕上がりました。

 という訳でアルミの深掘りで困った時にはとってもお勧め出来る逸品でした。

 もし要望を上げるとするならば、まずサイズの取り扱いをもう少し増やして欲しいですね。本国のカタログを確認すると47MLシリーズはφ6からあるみたいだし、あとやっぱり43Mシリーズも使い易いサイズが豊富にあります。この辺のやつは従来品(3AFKやハニタの奴等)や他社の商品群とも被るのであえて避けてるのかも知れませんが、物は良いと思うんですよね〜。

 でもって今回の仕事をやっつけて時間が取れたら是非カタログの溝加工条件を試してみたい物です。

タグ:Endmill 工具 hsm

posted by antec at 21:44 | Comment(2) | 工具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする