2016年12月09日

G10による高速書込み

 とある機械というかまぁぶっちゃけ松浦なんですが、メーカー独自の高速加工機能としてIntelligent Precision Control(高速高精度加工支援機能)というものがあります。FANUCのAI輪郭制御などにもありますが、加工内容に応じて加工速度や加工精度の調整を行えるものですが、ちょっと困った事がありまして、こいつで加工レベルを切り替える時にちょっとだけ処理待ちのウェイトが入ってしまいます。

 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、このIPCのモード切替に使用するGコード『G131』を指令すると、内部的にはプログラマブルパラメータ入力(G10L50/L52)を使ってサーボ関係のパラメータを書き換えるという処理が行われます。どうしてそんな事が分かるかというと、G131実行中のあるタイミングでアラームが発生すると、G131の中身のプログラムが画面に表示されてしまう事があったからです。ソフトのバージョンアップのお陰で最近は見かけなくなりましたが。

 そしてFS31i-MBのプログラマブルパラメータ入力の処理が何故だか知りませんが遅いので、書き換えるパラメータが多いとどうしてももたついてしまうのです。

 確認の為にマクロのタイマーを使ってG131の処理時間を計測してみると約1.3秒掛かっていました。まぁ大した時間ではないのですが、機械の前に立って見ていると何となくイライラします。

 さて、先日黄色いパラメータ説明書を眺めていましたら素敵なパラメータを見つけました。

4.109 プログラム関係のパラメータ(その3)
11502 #4 PSU プログラマブルパラメータ入力(G10L50/L52)を、
0: 通常の速度で実行します。(従来仕様)
1: 高速実行します。

FANUC Series 30i,31i,32i-MODEL B パラメータ説明書 B-64490JA/04

 試しに高速仕様にしてG131の処理時間を測ってみたら0.8秒くらいになりました。約0.5秒の短縮です。

 わざわざ従来仕様を残しているのには何か理由があるはずです。FANUCに聞いてみた所、処理時間が変わる事でタイミングの調整が必要になる場合が無きにしもあらずなので、との事でした。一方機械メーカー様からは、まだ十分に検証が出来ていないのでお客様の判断にてご使用下さいとの事でした。

 そういう事であれば喜んで人柱になりましょう。


 パラメータを変更する事で支障があるかどうかは機械によりけりだと思いますが、日頃G131おせ〜!と感じている方や、他社の機械であってもG10L50/L52を多用している場合には試してみると、もしかしたら幸せに成れるかも知れません。自己責任にて。

タグ:制御装置

posted by antec at 20:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 工作機械 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする